クライミングシューズの臭い対策|洗い方・乾かし方・保管方法

クライミングシューズが臭くなるのは、汗で湿ったまま乾かない時間が長いことが主な理由です。 逆に言えば、対策のほとんどは「毎回きちんと乾かす」に集約されます。 乾かし方・洗い方・保管方法と、やってはいけないことを整理しました。

はじめにお読みください: 手入れの方法はメーカー・販売元の案内が最優先です。ここに書いているのは一般的に言われている手順で、 当サイトが検証した方法ではありません。素材・接着剤・ラバーはモデルによって違うため、 洗う前に必ず商品ページやタグの表示をご確認ください。

なぜ臭くなるのか

  • 足の汗そのものは、ほとんど臭いません。湿った状態が続くことで菌が増え、その代謝で臭いが出ると言われています。
  • クライミングシューズは構造的に乾きにくいです。 足にぴったり密着して通気の余地が少なく、素足で履くことも多いため、汗が直接アッパーに入ります。
  • 使用後の保管が効きます。登り終わってすぐ袋やザックに入れて閉じると、湿ったまま次回まで置くことになります。

つまり、臭いが強くなってから消臭するより、毎回乾かすほうが効きます。 以下は乾かす・洗う・保管するの順にまとめています。

乾かし方

  1. 登り終わったらすぐ脱いで、袋から出す。ジムで休憩するたびに脱ぐ習慣にすると、それだけで湿っている時間が短くなります。
  2. 持ち帰ったら袋から出して、風の通る日陰に置く。履き口を開き、ベルクロや紐を緩めて中に空気が入るようにします。
  3. 乾きが遅いときは、吸湿するものを入れて風を当てる。新聞紙や乾燥剤、シューズ用の乾燥剤などが使われます。

やってはいけない乾かし方: 直射日光に当てる、ストーブ・ヒーターの前に置く、 ドライヤーの熱風を当てる、乾燥機に入れる。いずれも熱で接着剤とラバーが傷み、 剥がれや変形の原因になると言われています。乾くのは早くても、靴の寿命を縮めます (寿命とリソール)。

洗い方

洗えるかどうかはモデルによって違います。まず販売元・メーカーの案内を確認してください。 洗ってよい場合に一般的に言われている手順は次のとおりです。

  • ぬるま湯で手洗いし、中性の洗剤を使う(熱いお湯は使わない)
  • ブラシで強くこすらず、汚れを浮かせて落とす
  • 洗剤が残らないようすすぐ
  • 形を整えて、風の通る日陰で乾かす(上の「やってはいけない乾かし方」と同じです)

洗濯機・乾燥機は使わないのが一般的な案内です。回転と熱で ソールやラバーが剥がれる、形が崩れるといった不可逆な損傷につながります。漂白剤・強い溶剤も使いません(素材の色と強度が変わります)。

洗うと臭いの元は減りますが、濡らしたぶんだけ乾かす時間が必要です。 登る予定の前日には洗わないほうが安全です。

素材によって扱いが変わる

素材ごとの扱いの傾向(一般的に言われるもので、当サイトが検証した値ではありません)
アッパー素材水に濡らしたときの傾向注意すること
レザー(裏地なし)水を吸いやすく、乾くときに硬くなったり縮んだりすることがある濡らす範囲を最小限にする。乾かすときに形を整える
レザー(裏地あり)裏地が水分を抱えるため、内側が乾きにくい中まで乾いたかを確認してからしまう
合成皮革・マイクロファイバー(ヴィーガン素材を含む)水を吸いにくく、形の変化が少ないと言われる吸いにくいぶん、内側に残った水分が抜けるまで時間がかかる
アッパー素材を確認できているモデル(カタログに登録している値)
モデルアッパー素材
SoiLL STAY RVマイクロスエード(ヴィーガン)
SoiLL STAY LVマイクロスエード(ヴィーガン)

表に無いモデルは、当サイトが素材を確認できていないという意味です (素材が無い・合成である、という意味ではありません)。素材による伸び方の違いはどれくらい伸びるかにまとめています。

保管方法

  • 完全に乾いてからしまう。湿ったままケースに入れると、 次に出したときが最悪の状態になります。
  • 密閉しない。通気のある場所に置き、袋に入れるなら口を閉じきらないようにします。
  • 高温の場所を避ける。夏の車内やヒーターの近くは、熱で素材と接着が傷みます。
  • 形を保つ。つぶれた状態で長期間置くと、履き口やヒールが変形することがあります。

そもそも湿らせない工夫

  • 休憩ごとに脱ぐ。履いている時間が短いほど汗が入りません。 痛みの軽減にもつながります(痛む場所別の対処)。
  • 靴下を履く。汗を靴下が受けるぶん、アッパーに入る量が減ります。 足裏感覚とサイズ感が変わるため、選ぶ前に素足か靴下かを確認してください。
  • 2足を交互に使う。1足を完全に乾かす時間が作れます。 2足目の選び方は2足目の選び方にまとめました。

臭いが取れなくなったとき

乾かしても洗っても臭いが戻る場合、アッパーの内側まで劣化が進んでいることがあります。 そこまで来た靴は、ソールがまだ残っていても買い替えの検討対象です。 判断の目安は寿命とリソールにまとめました。

リソール(張り替え)は臭いを解決しません。張り替えるのは主にソール側で、 臭いの元はアッパーと内側にあるためです。買い替える場合の探し方は安く買う方法を参照してください。

なお、中古を買うときも同じ観点が使えます。出品写真では臭いが分からないため、 使用回数と保管状態の記載を見ます(中古の選び方)。

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